胸式呼吸法に対する誤った思い込み

「胸式呼吸と腹式呼吸、どちらがいいんですか?」

呼吸を伝える上で、よく聞かれる質問の一つです。

これは極端な例ですが「社会において男性と女性、どちらが大事ですか?」と聞かれているのと、大差はありません。

それぞれに役割があり、身体にもたらしてくれる働きもまるで変わります。

端的にいうと胸式呼吸は元気になり(陽側)、腹式呼吸は落ち着く(陰側)作用がある。

元気になることで落ち着きが得れますし、落ち着くことで初めて元気になる道筋が見えてきます。

男性と女性どちらが欠けても社会が成り立たないように、胸式呼吸と腹式呼吸はどちらもできることが、身体にとっての大前提です。

5月は梅雨時期に備えて、施術中に胸式呼吸をしてもらう機会が増えています。

ただ、多くの方は胸式呼吸がスムーズにできない。

「軽くお腹をへこませて、背伸びしながら胸で気持ちよく息を吸っていきましょう。」

そう声を掛けてもお腹を膨らませて、わざわざ喉で苦しそうに息を吸ってしまいます。

訳を尋ねると、子供のときに胸式呼吸はダメで、腹式呼吸が正しいと刷り込まれたと答える方が大半。

特に音楽や演劇など、喉を使う習い事をされていた方に多い印象です。

幼少期の刷り込みは、大人になっての思い込みに変わり、心身を凝り固まらせてしまうことがよくわかる一例です。

5月のグループレッスンでは、この胸式呼吸法をテーマとしています。

胸式呼吸法を実践することは自分の身体を元気にする上で非常に使い勝手がよく、体質改善を望む方には第一に実践してもらう呼吸法です。

普段の呼吸が楽になり、内臓の循環が促進され、下腹部が使える(腹ペタ)ようになる。

この呼吸法がダメな訳ないんです。

特に自分が今呼吸が浅い、酸欠状態であると自覚している方にオススメです。

呼吸養生塾の発足当初から参加してくださっている方の言葉を借りると「こんなに気持ちの良い空気を無料で吸えるんだ!」と実感いただける呼吸法です。

たくさん息を吸って吐く。この当たり前の気持ちいい呼吸を当たり前にできるよう、コツを踏まえて実践していきましょう。

ご参加お待ちしております。

【5月グループレッスンのご案内】
https://kokyu-yojo.com/news/reserve87/

【申込方法】
LINEもしくは電話にて、直接参加希望を連絡。

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