年内は22(土)の復習編がラストでしたが、その前の12/9(日)の復習編で呼吸養生塾の開催が20回を迎えました。
重ねた月日の分だけクライアントさんの理解は着実に深まっていることが、言葉の節々や身体の変化によって分かります。
新たな個人セッションもポツポツと。
トータルで呼吸養生塾としてクライアントさんに関わる機会は増えています。
20回の節目、今回もログとして現状を書き留めておきたいと思います。
ご自分の身体を自分事として捉える
呼吸養生塾を初開催した6月から一貫してこちらが意識している点は、クライアントさんが「自分で考えて、感じて、体感して、実行してもらえているか。」
この体験を通じて初めてクライアントさんはご自分の身体を自分事として捉える意識が養われていきます。
治療を受けたことで長年の頭痛が治って「今度からは日々の生活を気を付けよう」という自分事とは全くの別物です。
人が不安に思ったり、身体に影響が出るときは大抵、感情を言語化できないときにあると考えます。
感情を言語化するためには、まず自分の身体を知ることが必要です。
その感覚を座学ではなく、体験を通して養っていくことが呼吸養生塾の入り口です。
成功体験を積み重ねる
当塾でおこなう動きの調整法は、誰にでもおこなえる内容ばかりです。
とはいえ、最初から内容を完璧にできるわけではありません。
どうしても現代は「3分で〇〇が良くなる!」「〇〇を飲むだけで治る!」なんてインスタントな謳い文句が溢れているので錯覚しがちなんですが、本来最初から完璧にできてしまうことなんてないはずですよね。
焦らなくても大丈夫。
まずは型を覚えてその通りにやってもらう。
例え10%でも動けていれば良いんです。それだけで身体にはしっかり作用する。
そんな再現性の高い内容です。
身体に作用した成功体験を何度も積み重ねることで、ご自分の身体・息遣いを観察する機会が増えます。
なにせご自分の身体が楽になる状態を知ってしまったのですから、できるだけそのままの状態で居たいと思うのが自然です。
いかにクライアントさんに成功体験を積み重ねてもらえるか。
ここも当塾が大切にしている点です。
クライアントさんの生の声
実際に呼吸養生塾に継続して参加くださるクライアントさんに、有益な内容を提供できているのか。
今回の復習編ではそんな部分も聞かせてもらえたらと、講座終盤に初めての食べたり飲んだり会を開きました。
はい、完全に物で釣っています。
そんな少しフランクな空間から発せられた、クライアントさんの生の声をここでご紹介させてください。
- 参加前はストレスで、寝る前に息ができず検査に異常がでない呼吸困難症状が不定期に続いていた。その症状がいつのまにか出なくなっている。
- 身体が悪くなりかけてもズルズル悪化するのではなく、回復できるようになった。
- ふとした日常の動きのなかで、息が出て戻ってくる感覚が得られる機会が増えた。
- 他人の身体の癖を見つけられるようになった。
- 力を抜く感覚が少しずつ得れてきている。
- みぞおちから歩く感覚が得られるようになり、歩きやすくなっている。
- 人混みに出向いても緊張しにくくなった。
- 手足が開く感覚に素直に従えるようになった。
- 長年の肩こりで寝ているときも常に首が張っていたが、いつのまにか張りを感じなくなっていることに最近気付いた。
- 以前から通っているヨガレッスンに、呼吸養生塾で学んだことが活かせるようになってきた。
- 痛みやだるさ、疲れが出たら精神的にも不安になっていたが、今はその状態を味わえるようになった。
- 自分が変化していくことを恐れないようになった。
治す・教えるから引き出すへ
クライアントさんからの生の声によってひとまず、開催30回に向かって進んでも大丈夫という後押しを受けられた気がします。
当院の方針は治療においても養生においても、相手の力、本来備わっている身体の能力を「引き出す」こと。
自分の身体・人生の可能性を広げるきっかけとなる場所で在りたいです。
引き続きどうぞよろしくお願いします。