呼吸・整体との出会い
「活法研究会で活法・整動鍼に触れて呼吸の必要性を認識したことがきっかけです。鍼という優れた道具を使うためには、自分の身体を変えることが必要だと考えました。」
これが呼吸・整体勉強会のスクール申込の際、最初に送ったメールの内容です。
僕自身このスクールに参加しようと思ったきっかけは、不調を治したいといったケア目的ではありませんでした。
はり治療の更なる技術向上に必要なことが、もうHow Toの技術ではなく、自分自身の身体の素養づくりにあると考えたからです。
呼吸・整体自体は一度も体験したことはなかったのですが、HPやブログを拝見してすぐに、今自分に今足りていないものはこれだということが分かりました。
メールでのやり取り、5年分のブログを読破したときには99%気持ちは固まり、面接で初めて考案者の森田先生とお会いした瞬間、確信に変わりました。
面接終了後、メールには後日合否の連絡とのことでしたが、「入るよね?」とその場で言ってもらえたことが嬉しかったのを覚えています。
これが呼吸・整体勉強会のスクールで学ぶに至った経緯です。
その当時の私の印象を森田敦史先生はブログにて、「やたらと腰が低い男」と表現してくれています。何にせよ嬉しい限りです。笑
人として呼吸・整体を取り入れたことで何を得られたのか
元々は、はり治療技術の向上を目的に学び始めたメソッドですが、そんな枠を軽く超えた恩恵が得られています。
鍼灸師としてではなく、皆さんと同じように1人の人間として得られる恩恵を、一例として10個程挙げてみます。
- 身体と向き合うことで固定概念の枠がどんどん取っ払われていき、人生が豊かになった
- 身体の声を聴くコツを体得していくことで、心身が楽になった
- 自分なりの選択肢の基準が増えた
- 他者と比較することは悪いことではないことに気付けた
- 感覚的な言葉の使い方をすることが少なくなり、思考がジャンプしなくなった
- 自分にも、他者にも許可できる、許せるようになった
- 相手の気遣いに対して感謝する機会が増えた
- 努力、頑張るとは違う世界で生きられるようになった
- 子供が産まれたことと相乗して、何事にも待てるようになった
- 自分が持っている能力をどう最大化して社会のなかで活かし、人生を全うできるかを考えるようになった
鍼灸師としてはどう役立っているのか
鍼灸師としてどう役に立っているのか。
ここには患者さんにとっても、恩恵がある内容を挙げてみます。
- 治ってもらえる症状の幅が広がり、改善スピードが上がった
- 施術回数が必要な方にも、今回どう変化するかという直近の未来を見てもらえるようになった
- 症状だけでなく、その人自身を診れるようになった
- 身体の構造や性質以外の観察対象が増えたことで、症状の原因に辿り着く速度が上がった
- 原因不明の原因に対しても、ほとんどが技術的に説明できるようになった
- 何人施術しても疲れなくなった
- 施術時間が短くなったことで、クライアントさんの貴重な時間、負担が減った
- 来院するたびに、身体の質が向上するメンテナンス治療を受けてもらえるようになった
- クライアントさんに身体と向き合うことの大切さが伝わるようになってきた
- 当院での施術をきっかけに、人生観が変わったというクライアントさんが増えた
呼吸養生塾であなたが得られるもの
一言で言えば「あなたが望むもの」が得られます。
- 身体が楽になることを望めば、身体が楽になります。
- 集中力を高めたいと望めば、集中力が高まります。
- 安定した心と身体を望めば、安定した心と身体が培われていきます。
- 良いご縁に恵まれたいと望めば、良いご縁に恵まれます。
これは決して思想的な話ではなく、
呼吸から展開できる恩恵は、それほど多岐に渡るということです。
なぜ言い切れるかというと、自分が変わったから。
変わった理由を、全て技術的に説明できるからです。
僕が学ぶ呼吸・整体が、どこまでいっても身体から変えていくことを主体としているので、安心感があります。
身体からアプローチすることに、嘘やごまかしはつけません。
裏を返すと、適切なやり取りが身体としていければ誰でも嘘偽りない本質的な部分が養われていく、ともいえます。
呼吸養生塾に参加すると何が変わりますか?という質問にも、「色々変わります」ということも同じ理由です。
はり治療では僕が色々とやりますが、養生では身体の動きと呼吸を通して自分で色々見つけていきます。
その見つけていく過程で発見があったり、自分の心と身体の状態を認識する力が育ちます。
色々探していくのに、必要なコツや型を共有する機会を設けるのが当塾の役割の一つです。
僕がこうなりますよというのは、クライアントさんの可能性を狭めることになるので「色々変わります」とお伝えするに留めています。
敢えて最初に変わる点でいえば、呼吸と同じ普遍的な睡眠の質が格段に上がります。
睡眠の質が上がることで受けられる恩恵は、言うまでもありません。
20例挙げてみましたが、もっとあるんです。それはリアルな場で興味があれば聞いてください。
長々と文章にしてきましたが・・
一度体験してもらえれば、後は言葉は要らないはず。
あなたと呼吸を通じて関われることを、楽しみにしております。
呼吸養生塾の社会的意義
鍼灸院で日々臨床に取り組んでいると、過去の経験から未来を縛られている方。
固定概念に捉われて、症状の辛さと共に身動きが取れない方が本当に多いと感じます。
嘘のような本当の話で、
坐骨神経痛でも
寝違えでも
頭痛でも
突発性難聴でも
IBS症状でも
生理不順でも
不眠症でも
症状問わず皆さんが口を揃えていう自分の症状の原因が、ストレスと姿勢です。
何ヶ所も病院や治療院に行ってるにも関わらず・・です。
医療提供者側が固定概念を植え付け、それを疑うことなく受け入れ、捉われ続ける。
当院でははりを施すことによって身体が楽になる体験を通して、固定概念を外すところから施術が始まります。
これは教育現場など鍼灸院以外の場所でも同じです。
逆に同業種、他業種に関わらず、人生を楽しく豊かに過ごしている方も増えているように思います。
特に同年代のテクノロジー界隈や経済界で活躍される方々には、いつも勝手にワクワクさせてもらっています。
では2者の違いはどこにあるのでしょうか。
私はこの2点にあると考えます。
- 自分で選択した人生を歩めているか否か。
- 常識や植えつけられた欲求に抑圧されているか否か。
この社会的課題はとても根深いです。
なにせ提供する側ですらほとんどの方が、否だから。
呼吸・整体を学べば学ぶほど、
この社会的課題を「身体から解放する」一助になれると確信するようになりました。
特に日本では健康や瞑想、ご自分の身体と対話することを、崇高なものにし過ぎていると感じます。
誰もが健康になれるし、瞑想状態で居られる。
誰もが自分の身体と対話できるようになれるんです。
なぜ呼吸・整体がこの社会的課題に対して、的確にアプローチできるかというと、全部が技術的に説明でき、再現性が高いからです。
難しい言葉を使って静かな音楽で幻想的な空間を作り、メソッドを神秘的にしてしまうのはさほど難しくありません。
逆に普遍的な呼吸を活かして、日常に沿ったシンプルな動きで全部技術的に解説出来るからこそ、再現性が担保され誰でも自分でも実践できる。
さらに普遍的な呼吸を超現実的なアプローチで採用しているからこそ、世に出回るどんなメソッドの質も例外なく上げてしまう。
これってめちゃめちゃ難しいです。
再現性が保たれる技術やメソッドが世の中に少ないのは、ここまで完璧に緻密に構築する必要があるから。
私が呼吸・整体を学び続ける、広く社会に広めていきたいと思った理由がここにあります。
身体から、常識や植えつけられた欲求を解放してあげる。
ここから脱却されることで、人は内発的な欲求や自分のしたいことに従うようになっていくはずです。
そうなるともう少し、世の中が寛容になっていくと思いませんか。
自分の意思と無関係に、病院に足を運ぶ方も少なくなるでしょう。
固定観念に捉われず、自分の人生を楽しく豊かに生きられる社会の一助になることが、呼吸養生塾の社会的意義だと思っています。