努力とは違う世界

昨日の個人セッションは、耳鳴り、字閉塞感で治療に来ている患者さんと「所作・統制法」を共有しました。
こじれた症状で治療に来られる患者さんの大半は、こんな思考が強く働いています。症状が治るためには・・

「〇〇を頑張らないといけない」
「〇〇ができるように努力します」
「〇〇に気を付けないと治らないんでしょうか」
「早く治るにはどうすればいいんでしょうか?」

この問いをする患者さんの大半は、施術者側にこんな答えを求めています。

「〇〇を頑張りましょう」
「〇〇の筋力をつけましょう」
「〇〇のストレッチをしましょう」
「〇〇したら良いと思います」

こんなニュアンスの回答ですね。

目次

幻想からの脱却

ですが私は敢えてこう答えます。

「身体と仲良くなっていきたいですね」
「身体と仲直りしたいですね」

最初に言っておきますが、ひねくれ者ではありませんよ。

鍼灸師になって10年。
私が1番しっくりくる回答がこれです。

身体と仲良くなるには、身体とのコミュニケーションが不可欠です。

施術では患者さんと身体のコミュニケーションが円滑に進むよう、色々身体に働きかけます。

呼吸養生塾では、クライアントさん自身に色々と見つけてもらうことをします。

今日は患者さん自身が、「身体と仲良くなる方法を自分でも知っておきたい」と言ってくれたので、

身体とコミュニケーションを取るコツを8つ、呼吸養生塾としての時間を別枠で設けて共有しました。

本当に目から鱗の連続だったようです。
私が初めて講習を受けたときと、同じような表情でしたから。

ですが1つ1つお伝えしていくごとに患者さんから発せられる言葉は、

「頑張ります」「努力します」

この言葉だけを聞くと、凄く大層な難しいことをお伝えしているように聞こえますよね。

どんなことをお伝えしたか一例を挙げると、

「下の物を取るときに身体を折るのではなく、折りたたんでくださいね。」

・・これだけです。

このコツに対してもやはり「頑張ります」って言葉が出ちゃうんですね。
全て努力しないとできないと勝手に思い込む癖がついちゃってるんです。

自分が変わっていく変化を愉しむ

身体と仲良くなることに、努力はいりません。
頑張る必要もない。

自分の子供とコミュニケーションを取ることに、努力が必要でしょうか。

最初は難しいと感じても、コミュニケーションが少しずつ取れていく過程は楽しくないでしょうか。

試行錯誤のなか子供と通じ合えたと感じた瞬間って凄く嬉しいですよね

そんな感じで愉しく身体と仲良くなってもらえる機会をたくさんつくって欲しいんです。

色々コミュニケーションを取っていくなかで、自分の身体と仲良くなれるポイントポイントでの恩恵は、当然多岐に渡ります。

全部変わりますよ。

そんなことを今日はお伝えしました。


帰りの一言も「日常でも気を付けて頑張ります!」・・でしたが、すぐにハッと気付いて「違う違う」と笑顔で帰られました。

何度も失敗して、間違えて良いんです。
また来週が楽しみです。

【お知らせ】
今週末、今日と同じテーマをグループ形式でおこないます。

日曜に残り1枠空きがありますので、「身体と仲良くなるコツ」を知りたい方はご参加くださいね。

参加希望の方はこちら

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