自立という言葉の真意を体感する

呼吸・整体スクール全過程修了後の3年目は、定期勉強会として新たなスタートを切りました。

テーマは「触れる瞑想」

「呼吸」を通して、自己との対話を研鑽し続けた2年間。
3年目は意識という世界に入り、他者との関わり、繋がりの部分まで学んでいきます。

資料の表紙でも添付しようと思いましたが、今回は資料がありませんでしたので、すぐに私の絵心が皆無だとバレる板書が上の画像です。

目次

自己から他者との関わりへ

個人としては、人と人として接することを学べる環境に幸せを感じ、これからさらに自分の人生が豊かになっていくんだろうなという愉しみがあります。

仕事においては、クライアントさんを観る、お身体に触れることに直結する内容でもあるため、ワクワク感が自然と湧いてきます。

自分自身、この「触れる」「感じる」というところが元々もの凄く苦手でした。

中医学では必須となる脈診、望診、舌診や、ツボは触れて感じるものという教えもイマイチ分からない。

先生のご指導を受けても、常にモヤモヤ感は拭えませんでした。

理由が今では明確に分かります。
自分の軸となる基準が構築できていなかったんですね。

この部分に関しては3年前から採用している整動鍼という技術と、2年間呼吸・整体で自己との対話を研鑽し続けたことによって一つの軸が構築され、苦手意識はもうありません。

ここから一気に次元を上げる学びとなるのが、3年目の意識の世界だと確信しています。

呼吸・整体に全幅の信頼が置ける理由は、普遍的な価値を技術的に捉え、再現できる形として学べることです。

自分のように極度に不器用で感性が乏しい人間でも、その通りにやれば必ずできるようになる道筋を照らし続けてくれているんですね。

逆を言えば自分の存在意義は、ここにあると思っています。

「私でも学び続けられている。あなたも望みさえすれば必ずできるようになりますよ」

こうシェアし続けられるように、自分自身の人生を通して証明し続けたいです。

本当の意味での自立とは

今回相手の体に「触れる」ことだけに集中して気付けたことは、自立という言葉の真意です。

以前拝見した、熊谷晋一郎さんという東大医学部の先生(脳性麻痺で車椅子生活を送る)の言葉に「本当の自立とは依存先を増やすこと」というものがあります。

この言葉に完全同意です。

自立とは依存しなくなることだと思われがちですよね。
クライアントさんにお聞きしても、ほぼ全員が同じように答えます。

僕自身も専門学校を卒業後、一人暮らしをするとき同じように思いました。
「親にはもう頼らない」
(この考えは物件を借りるとき保証人の印鑑を押してもらったときに45°、結婚を機に180°変わりました。)

個人的な解釈ではありますが自立していくためには、まず自分の得意なこと、不得意なことが分かっていることが条件だと思います。

自分の不得意なことが分かれば、どうするか。
委ねられる人、頼れる人を見つけるんです。

そのために色々な要素が必要であることに異論はありませんが、まずは自分から思い切って頼ってみる。

そうすると、意外に人って助けてくれます。

逆の立場でもそうでしょう。
人に頼られることって、嫌じゃないですよね。

これは元々人間に備わっている社会的欲求や承認欲求が関係しているはずです。
人の役に立ちたいという気持ちは、大なり小なり誰もが持っているんですね。

ですがその欲求に従うためには、発揮できるご自分の在り様と環境が必要です。

自分の不得意なこと、苦手なことを依存できる(任せられる)相手が、増えれば増えるほど、どうなるでしょうか。

自分の得意なことを思い切りできる環境が整ってきます。

そうなると自分の才能、得意なことを、社会の中でどう最大限に活かせるかに注力できるようになる。

自分の得意な側面を社会で活かせると、今度は自分が相手の、社会の役に立てる。
もの凄く自然で良好な循環ですよね。

これが本当の意味での自立だと思っています。

人に頼らず自分で何でも抱え込んでしまうことは、結果的に自立とは真逆の方向に進んでいるんですね。

今回の学びでは相手に「触れる」ことを通して、自分は自立できているかを強烈に問われる機会となりました。

まだまだ、
相手を感じられない。
委ねられない。
気を抜くとすぐに自分でやってしまう欲が湧き出てくる。

こんな課題が残酷なまでに露わになります。笑

ここまでさらけ出せれば、後はやるだけです。
3年目はこの繰り返しを淡々と続けていくなかで、気付けばまた全部丸ごと変わっていると思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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